人はいつの日かお別れをする
- 2008.08.09 Saturday
- 22:58
昨夜、大学・大学院時代の恩師のお通夜がありました。
古希の祝賀会以来、日々の忙しさにまぎれ、なかなか挨拶に伺えなかった自分を悔みました。
恩師は、私の生きてきた中で、唯一、人間として自分を理解し指導してくださった方で、
信頼する唯一の先生といっても過言ではない存在でした。
現在の自分を見せたかった・・・、ご存命中に今一度お会いすればよかったと後悔しました。
葬儀場からの帰り道、「お別れって何だろう・・・」と考えました。
人生の中で、いろんな人々といろいろな場所で、いろいろな時に、出会いは無数にありますが、
お別れって、きちんとできているのだろうか・・・と。
最後にお会いした恩師の姿は、安らかでした。
大好きだったワイシャツと三つ揃えのスーツ、サスペンダーとお帽子、そして、いつも勉強熱心だった語学のテキストとともに、
静かに眠ってらっしゃいました。
今にも、「おっ、いらっしゃいましたか・・・」「どうぞ、お座りなさい」と声をかけてくださるような、そんな穏やかさでした。
あふれそうな涙を大切なお別れのために、ぐっとこらえました。
先生、本当にお世話になりました。私に生きる道に自由があることを示してくださり、ありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。