すこし沈黙していましたが「始動」します
- 2011.04.02 Saturday
- 03:19
久々に残業が少ない週末。
19時に会社を出て、電車に乗り込むと、
新しそうなスーツに身を包んだ男性二人が私の後から乗ってきた。
電車の扉が閉まる瞬間に鞄を抱え、身を縮め、そして、こう呟いた。
「これが、東京の満員電車か〜」。
何だか二人とも楽しそうな様子だ。
毎日通勤している私は、「何を、あまっちょろいこと言ってるのだ、この程度の乗車率は60パーセント!満員電車と言うには程遠いよ。本物の満員電車は乗車率120パーセント越えてるんだから。」と心の中で呟いた。
そう、彼らは、新入社員だ。
そして、今日は4月1日。
3月11日以降、この3週間いろいろ考えて沈黙していたこともあり、節目であることを期末処理などの業務上で実感してはいても、改まった心持を忘れている自分にふと気がついた。
いや、震災は関係ない。
社会人生活が長くなり、単にいつの間にか節目の感覚が薄れてきているだけだ。
いつからだろうか・・・・、「4月が始まるのは何だかワクワクする!」という気持ちを忘れてしまったのは。
混雑は困難だが、通勤時間は混んでいて当たり前。
朝の階段と帰宅時の徒歩は早歩きが当たり前。
毎日通る道、毎日歩く経路、毎日見る景色、毎日会う顔ぶれ・・・全て当たり前の毎日。
本当は当たり前の毎日なんてなくて、
違う一日の積み重ねが毎日になっていることを頭で分かっているようで実感していない感覚。
帰宅時の混雑した電車さえ新鮮に感じている新入社員らしき二人から何かを想い出すキッカケを頂いた。
ありがとう。
愛犬の散歩道にある桜の枝に小さく蕾が見え始めていた。
今年、日本はいろいろあって、ちょっと遅れるかもしれないけど、
必ず「春」はやって来る!と蕾を眺めながら確信した。
まもなく、小学一年生が期待に胸を膨らませ、
ピカピカのランドセルを背負って歩き出す季節になる。
私は、気持ちも新たに、自分の可能性を信じて始動することにします。
皆さんは何か気持ちも新たに決意していることはありますか?